鉄筋工事会社、脱税の疑い=外注費水増しで2500万円―名古屋国税局

 外注費を水増しして約2500万円を脱税したとして、名古屋国税局が法人税法違反容疑で、三重県松阪市の鉄筋工事会社「桐山鉄筋」と桐山和典社長(58)=同市大津町=を津地検に告発したことが7日、関係者への取材で分かった。同社は修正申告に応じたもようだ。

 関係者によると、桐山社長は下請け業者に水増しした代金を支払った上で一部を還流させ、2014年3月期までの3年間で約1億1000万円の所得を隠し、法人税を免れた疑いが持たれている。国税局が同年秋、強制調査(査察)に入っていた。

 同社は1995年設立。信用調査会社によると、マンションや道路の工事で鉄筋の組み立てを行っており、15年3月期の売上高は約2億6000万円だった。桐山社長は取材に応じていない。