兵庫県尼崎市で8月、自転車の男性=当時(80)=が乗用車にはねられ死亡した事故があり、大阪地検は7日、自動車運転処罰法の危険運転致死(未熟運転)などの罪で、車を運転していた大阪府豊中市の少年(16)を起訴した。地検によると、昨年5月の同法施行後、未熟運転罪の適用は初めてという。

 起訴状によると、少年は8月13日朝、尼崎市内で乗用車を左折させようと急にハンドルを切り、男性を背後からはねて死亡させ、逃走したとされる。

 進行を制御する技能がないのに車を運転して人を死傷させると、未熟運転罪に当たる。地検によると、少年に車の運転経験がないことなどから、同罪が成立すると判断した。

 少年は兵庫県警に逮捕され、家裁送致後の先月28日、同罪で大阪地検に検察官送致(逆送)されていた。