【モスクワ時事】ロシア国営テレビが、朝の天気予報で「シリアは10月、晴天続き。絶好の空爆日和でしょう」と伝え、物議を醸している。ロシアはアサド政権を支援するため空爆を行っており、天気予報まで利用する宣伝手法に国民は「ここまで来たか」とあきれている。

 プーチン政権は、ウクライナ介入でも、メディアを駆使し、正当性を誇示してきた。3日朝の放送では赤いスーツの女性キャスターが、ロシア軍機や廃虚が映し出されるモニター前に登場。「シリアで空爆作戦が続いていますが、天候面で絶好の時期です」と述べた。画面には「天気予報」と表示され、冗談めいた様子はない。

 交流サイトでは「国営テレビのれっきとした天気予報だ。最初は自分の目を疑った」「常軌を逸している」といった声が続々と寄せられた。