【モスクワ共同】日本とロシアの両政府は8日、北方領土問題解決に向けた平和条約締結に関する外務次官級協議をモスクワで再開した。日本側代表の杉山晋輔外務審議官は協議後「双方が立場を明確に強く主張した。非常に厳しい側面があった」と述べ、領土をめぐる議論が平行線をたどったとの認識を示した。

 北方四島帰属問題の解決を目指す日本に対し、ロシアは第2次大戦の結果、北方領土が自国領になったとして問題は解決済みと強硬姿勢を示している。次官級協議でも双方の主張が交わることはなかったもようで、打開の糸口を見つけるのは困難な状況が続きそうだ。

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