【ニューヨーク時事】漫画・アニメの祭典「ニューヨーク・コミック・コン(コミコン)」が8日始まった。会場には、自慢の衣装に身を包んだコスプレ愛好家らが多数集まり、出展者が構えるブースがにぎわいを見せた。

 会場には米国で人気が高い日本のアニメや漫画の出展が目立ち、人気漫画「NARUTO」の作者、岸本斉史さんのサイン会も行われる。祭典は4日間行われ、今年が10回目。地元メディアによると、来場者は過去最高だった昨年の約15万1000人を上回る見込み。

 一方、業界では海賊版の横行などに頭を痛めており、出展者からは先に大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)に、著作権の保護強化が盛り込まれたことを歓迎する声も上がった。フロリダ州在住の漫画家ジェフ・カウフマンさんは「たくさんの仕事が詰まったものを、だれかに盗まれてしまう」と現状を嘆いていた。