【リマ共同】国際通貨基金(IMF)は9日、アジア太平洋地域の経済見通しを発表した。15年の実質国内総生産(GDP)の伸び率は前年比5・4%と見込み、4月時点から0・2ポイント下方修正。中国経済の減速や金融市場の混乱が地域全体の景気の足を引っ張ると予測した。16年の見通しも0・1ポイント引き下げ5・4%とした。

 中国の成長率の予想は、15年を6・8%、16年を6・3%とし、4月時点から変えなかった。ただIMFは中国経済が急減速したり、年内にも実施される米国の利上げによってドル高が加速したりすれば、アジア太平洋地域の成長率はさらに低下する恐れがあると警告。

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