いじめを受けていた大津市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した事件から11日で4年となるのを前に、生徒の父親(50)と越直美市長が9日、同市役所で記者会見した。父親は「命を落とす子どもたちは後を絶たず、息子が亡くなった時と変わらない現状がある」と涙ぐみながら話し、いじめ防止対策推進法の改正の必要性を訴えた。

 父親は、7月に岩手県矢巾町で発生した中2男子いじめ自殺などに触れ、「子どもの命を救ってくれるはずの推進法と文部科学省の施策は、簡単に形骸化することも明らかになった」と指摘。「日本全国の子どもの命を守る実効性のある法律となるよう闘っていければ」と話し、越市長らと共に推進法改正を国に求めていく考えを示した。重大事態発生時の第三者調査委員会について、設置要綱のモデルも提案するという。