2015年2月に撮影された米領サモアの海岸(上)。14年2月(下)に比べ白化したサンゴが目立つ(AP=共同)
共同通信社

 米海洋大気局(NOAA)は10日までに、観測史上で3度目となる、地球規模でのサンゴの「白化」が確認されたと発表した。地球温暖化に加え、南米ペルー沖の太平洋で海面水温が高まる「エルニーニョ現象」の影響とみられる。カリブ海やハワイの被害が顕著で、さらに南太平洋やインド洋にも広がる恐れがあるとしている。

 NOAAによると、白化は昨年夏に北太平洋で始まり、今年に入って南太平洋やインド洋に拡散した。とりわけ米国の被害が深刻で、今年末までに米国のサンゴ礁の95%が白化の危険にさらされると推定している。