10日、トルコ・アンカラの爆発現場で、けがをした女性を運ぶ男性(ゲッティ=共同)
共同通信社

 【カイロ共同】トルコの首都アンカラ中心部にある国鉄アンカラ駅周辺で10日午前(日本時間同日夕)、大きな爆発が2回あり、保健省は死者が86人、負傷者が186人に上ると発表した。ロイター通信によると、政府当局者はテロ攻撃だと述べ、民放NTVは自爆テロの可能性があると伝えた。

 アンカラでの大規模なテロはまれ。駅は左派系団体が呼び掛けていた集会の集合場所で、標的にされたとみられる。この団体は、トルコ政府と、同国からの分離独立を目指す非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の間の和平実現を求めていた。