10日、中国江蘇省南京市の南京大虐殺記念館で記者会見する朱成山館長(共同)
共同通信社

 【南京共同】中国江蘇省南京市の南京大虐殺記念館の朱成山館長らが10日、記者会見し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「南京大虐殺」の資料を、世界記憶遺産に登録したことで「南京大虐殺は中国人の記憶から世界、人類全体の記憶になった」と話し、登録の意義を強調した。

 習近平指導部は国連機関による“お墨付き”を得たとして、戦争被害国としての立場を国際社会でさらに訴えていく方針とみられる。日本政府は10日、北京の日本大使館を通じ、記憶遺産登録について「ユネスコの場をいたずらに政治利用すべきでない」と中国外務省に抗議した。

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