ブタ鼻の新種ネズミ、同時に2人から新発見される

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ブタ鼻ネズミの発見、かわいい容姿だけでなく、発見され方もちょっとかわいい。

こちら、つい先日発見されたブタ鼻の新種ネズミ(学名Hyorhinomys Stuempkei)。インドネシアのスラウェシ島に生息しています。そして、新種を発見したと思った2人の動物学者にちょっとしたサプライズが起こったそうです。

ルイジアナ州立大学の哺乳類専門家Jake Esselstynさんがインドネシアのスラウェシ島での調査中にトラップに引っかかったこのブタ鼻ネズミを見たとき、「こいつは圧倒的にほかのネズミと違う!」と思ったそう。最近この島に来たばっかりのネズミではなさそうだし、こいつはこの島特有のネズミの1種なんだと。そう、彼は新種を発見したのです。

Jakeさんはネズミを持って本部に戻ると、ビクトリア博物館の哺乳類専門家のKevin Roweさんがそこに。Kevinさんも同時に、本部の反対側に仕掛けてあったトラップをチェックしに行って戻って来たところでした。そしてKevinさんがそこで見つけたのは...。

そうなんです。2人の動物学者が同じ瞬間にブタ鼻ネズミを発見していたんです。このネズミはこのスラウェシ島に生息する他のどのげっ歯類とも違っていました。ある新聞によると、「ほかのインドネシアにいるネズミたちとは違って、大きく平らで上を向いた鼻腔のピンクの鼻を持ち、ものすごく大きな耳(頭部と体長の21%を占めている)と、非常に長い陰毛があることが特徴です」とのこと。ブタ鼻ネズミの発見、その容姿もさることながら、発見され方もユニークなものだったんです。


source: A Hog-Nosed Shrew From Sulawesi Island, Indonesia

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文
(リョウコ)

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