Pascal世代のGPU製品には、「GDDR5Xメモリ」も採用される? | GGSOKU - ガジェット速報

KitGuruは14日(現地時間)、米NVIDIAの次世代GPUファミリー「Pascal」の一部モデルにおいて、「GDDR5Xメモリ」を採用する可能性を伝えています。

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これまで、NVIDIAが2016年内の登場を予告しているPascalには「HBM2(High Bandwidth Memory 2)」と呼ばれる次世代高速メモリの採用がほぼ確実視されていました。しかし今回、KitGuruが伝えるところによると、一部モデルにおいては現在のディスクリートGPUにおける主流メモリ「GDDR5メモリ」の後継規格となるGDDR5Xメモリが搭載される見込みとのことです。

また、このGDDR5Xメモリは多くのGDDR5メモリと同じくメモリバス幅は256-bitとなっているものの、データ転送速度は448GB/sへと高速化が図られているとされています。

なお現時点では、Pascalには「Titan」や「Ti」シリーズなど超ハイエンドモデルに採用される「GP100」コア(過去記事)と「GTX 980」および「GTX 970」の後継モデルなどへの採用が予測される「GP104」コアの2種類の存在が指摘されており、GDDR5Xメモリは後者を採用する製品に搭載されることになるようです。

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今回の情報の信憑性については疑問が残りますが、先日には、「生産歩留まりの低さを理由に米AMDが次世代GPU製品へのHBM2メモリ採用を見送った」という内容の噂も伝えられており(過去記事)、もしかするとNVIDIAもHBM2の生産歩留まりに苦しめられているのかもしれません。

HBM2においては、1TB/sという非常に高速なデータ転送速度や8GB以上の大容量メモリの搭載などが実現され、従来のメモリ技術とは一線を画する性能が実現されることになりますが、それだけに上述のAMDに関する噂と今回の情報のどちらも事実ではないことを祈るばかりです。

[KitGuru]