英中関係強化訴え=習主席、議会で演説

 【ロンドン時事】英国を公式訪問中の習近平中国国家主席は20日、英議会で演説し、両国の関係強化を訴えた。英国は「西側における中国のベストパートナー」(オズボーン財務相)を自任しており、習主席の公式訪問で両国の「蜜月」関係にさらに弾みがつきそうだ。中国主席の訪英は2005年の胡錦濤氏以来。

 習主席夫妻はエリザベス女王夫妻の歓迎式典に参加後、英議会を訪問。習主席は「中英両国は相互依存を強め、利益を共有する共同体となりつつある」と語った。主席は21日、キャメロン首相と首脳会談を行う。

 英中蜜月は経済関係が先行する。英国は今年3月、中国主導で設立されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を先進7カ国(G7)でいち早く表明。日米がAIIBと距離を置く中、ドイツやフランスなど他の先進国がAIIBに参加する流れをつくった。