Uber、ロンドン交通局に勝訴! アプリとタクシーメーターを巡る戦い

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Uberて本当、話題が尽きないなと思います。

イギリスで、Uberがロンドン交通局(TfL)に勝訴しました。何を争っていたかというと、従来のタクシーが利用しているタクシーメーターとUberのシステムについて。ロンドンを走るブラックキャブが利用するタクシーメーターは、トレーニングする代わりに支給されているもの。しかし、Uberアプリはその代わりとして利用されていると従来のタクシー運転手からの苦情をうけて、TfLが裁判所にてUberと争っていました。要は、Uberシステムってタクシーメーターに似過ぎてない? パクリじゃない?という話。結果、Uberアプリのシステムはタクシーメーターとは異なるという判決が下され、Uberが勝訴しました。

裁判では、タクシーメーターはPrivate Hire Act1998のもと11のセクションを基準にしており、UberのルートのコースをGPSシグナルをうけて認識し、データを車外にあるサーバに送り、そこで料金を計算して車内に送り返すシステムとは異なると判断されました。Uberの遠隔プロセスが、今回の勝訴の肝となったわけです。タクシー業界側は、今回の判決に非常に不満を抱いており、タクシー会社Addison LeeのAndy Boland役員は「ロンドンにとって悲劇の日。今回の判決で、乗客が料金をわからないまま、タクシーが好きなだけチャージする悪しき昔の日々が戻ってきてしまうかもしれない」とコメントしています。

Uberと従来型タクシーのもめごとは、まだまだ解決には至りません。


source: Transport for London via Guardian

Gary Cutlack - Gizmodo UK[原文
(そうこ)