『天皇の料理番』が4冠獲得 「東京ドラマアウォード2015」 | ニコニコニュース

『東京ドラマアウォード2015』で主演男優賞を授賞した佐藤健 (C)ORICON NewS inc.
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 俳優・佐藤健が主演を務めた連続ドラマ『天皇の料理番』(TBS)が、この1年間(2014年7月~15年6月)に放送された中で“世界に見せたい日本のドラマ”を選出・表彰する『東京ドラマアウォード2015』の連続ドラマ部門・グランプリに選ばれた。グランプリのほか、佐藤が個人賞・主演男優賞、佐藤の妻を演じた女優の黒木華が個人賞・主演女優賞、そして佐藤の兄を演じ、役作りのため20キロ減量した鈴木亮平が個人賞・助演男優賞を受賞し、4冠を獲得した。

ヒット作を呼び寄せる?産み出す?クールな佐藤健の演技への熱さ

 TBSテレビ60周年特別企画として放送された同ドラマは、大正・昭和期の宮内省厨師長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた直木賞作家・杉森久英氏の作品が原作。料理に命をかけた男の一生を描く。

 21日、都内で行われた授賞式に出席した佐藤は、「一生を1人で演じるのは初めての経験。難しい経験だった」と苦労を明かすも、横に並ぶ黒木、鈴木を見て「ここに、このメンバーで立てていることがすごく幸せ」と感無量な表情。「後半は黒木さんと兄やんの顔を思い浮かべるだけで、涙が出る体になっていました。きょう、久しぶりに会ってまた込み上げるものがあった」と語った。

 また、NHKの朝ドラ『マッサン』も連続ドラマ部門の優秀賞、そして朝ドラ史上初の外国人ヒロインを演じたシャーロット・ケイト・フォックスが特別賞に選ばれ、ダブル受賞となった。

 同アウォードは、「クールジャパン戦略」の一環でもある、ゲームソフトやアニメ、映画、音楽、テレビ番組など日本のコンテンツを世界に売り込むため、官民一体で始まった「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(コ・フェスタ)」の看板イベントとして08年にスタートし、今回で8回目。作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを選出。民放連と民放キー局、NHK、映像産業振興機構などが実行委員会をつくり、総務省と経済産業省が共催するという形で開催されている。

 授賞式には、『J Series Festival』に寄与した作品に送られる『J Series賞』の『イタズラなKiss2~Love in TOKYO』に出演した西村知美、『海外作品特別賞』の『娘のしあわせ』(インドネシア)の主演ユキ・カトウらも出席した。

受賞作品・受賞者は以下のとおり。

▽連続ドラマ部門・グランプリ=『天皇の料理番』(TBS)、優秀賞=『マッサン』(NHK)、『きょうは会社休みます。』(日本テレビ)、『アオイホノオ』(テレビ東京)、『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ)

▽単発ドラマ部門・グランプリ=『オリエント急行殺人事件』(フジテレビ)、優秀賞=『坂道の家』(テレビ朝日)、『遠い約束』(TBS)、『永遠の0』(テレビ東京)、『十月十日の進化論』(WOWOW)

▽ローカル・ドラマ賞=『ここにある幸せ』(NHK福岡放送局)、『UBASUTE』(北海道テレビ)

▽個人賞・主演男優賞=佐藤健(『天皇の料理番』)、主演女優賞=黒木華(『天皇の料理番』)、助演男優賞=鈴木亮平(『天皇の料理番』、『花子とアン』)、助演女優賞=吉田羊(『HERO』)、脚本賞=中園ミホ(『花子とアン』)、演出賞=松江哲明・山下敦弘(『山田孝之の東京都北区赤羽』)、プロデュース賞=八木康夫(『おやじの背中』)

▽特別賞=シャーロット・ケイト・フォックス(『マッサン』)