フィリピンの若き巨匠作品が日本初上陸、メンドーサ監督「フィリピンの文化感じて」 | ニコニコニュース

ティーチインに臨んだブリランテ・メンドーサ監督
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第28回東京国際映画祭で国際交流基金アジアセンターによるアジア映画の特集「CROSSCUT ASIA」部門の上映が10月23日にスタートした。2回目となる今年はフィリピン映画を特集。一挙に5作品が上映されるブリランテ・メンドーサ監督が、2008年の「サービス」上映後にティーチインを行った。

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家族経営のポルノ専門の映画館内で起こる人間模様を多様な視点で描き、カンヌ映画祭のコンペにも選出された作品。デビュー10年目でフィリピンでは若き巨匠と呼ばれるメンドーサ監督は、「アンダーグラウンドのセックス産業をテーマに3部作を撮ろうと思っていて、これが2作目。故郷の近くに実際にあった映画館の話に着想を得た」と説明した。

全編が映画館内で撮影されており、「外の世界と接触しないようなものにはしたくなかった。だからもう一つの主役は音響といえる。いろいろな音が聞こえてきて、外の様子が感じられるようになっているんだ」と解説。期間中、2013年に襲来した巨大台風で被災した人々を描いた最新作「罠 被災地に生きる」なども上映される予定で、「私の映画を初めて見る機会を与えてくれた東京国際映画祭に感謝する。ぜひともフィリピンの文化に触れていただきたい」とアピールしていた。