InstagramはTwitterより8000万人もユーザーが多いことが発覚

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9ヶ月で1億ものユーザーを増加させたInstagram。一方、Twitterはあまりうまくいっていないみたいで…。

発表によると、2012年にFacebookが買収したInstagramは、いまや4億人のアクティブユーザーがいて、その75%はアメリカ以外の国だそうです。そして、Caitlyn Jenner(キム・カーダシアンのお騒がせ継父)やサッカー選手のデビッド・ベッカムのような有名人も続々とInstagramに参加。スポンサードポストで新しいマネタイズ方法を試すと、ヨーロッパとアジアで素晴らしい収益を得ることに成功。フィルターの追加や変化する写真フォーマットへのサポートは待ちに待った新機能としてユーザーに非常に歓迎されました。

対照的に、Twitterは葛藤しているよう。Dick Costoloが退社したことにより、共同創業者のJack Dorseyが暫定CEOとなっているものの、恒久的なCEOは未だ見つかっていません。月に3億1600万人のアクティブユーザーがTwitterにはいますが、成長率はいまいち。いったい何が起こっているのでしょう?


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私たちは今Twitterが革新的に感じられた時代よりもはるかに進んだ写真の時代に突入しました。人々は高性能なカメラが付いたスマートフォンを持ち、セルフィーはユビキタスになりました。写真でプライベートを共有することが新しいスタンダードとなったのです。TwitterはInstagramと競合するだけでなく、PinterestやTumblrとも競合しています。Twitterのバイトサイズのテキストはかつては革新的と感じられていましたが、ハラスメントの問題も孕んでいます。Twitterはニュース速報を発信するには最も良い場所かもしれませんが、若いユーザーや広告主には魅力的に映らないのかもしれません。

テキストに比べて写真は簡単にブランディングすることができるし、Instagramの有名人はビジュアルによって言語の壁を越えます。一方でTwitterでは何十万ものスパムアカウントがあって、そのフィードはどれもパーソナルなものではありません。あなたは好きな有名人(もしくはそのPRをする人)から、意識的に編集された140文字を受け取りたいと思いますか? それとも、写真で彼らのバケーションの様子や最新の映画セットをチラ見したいと思いますか?


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多くの人はInstagramを利用してパーソナルパブリックブランドを確立しています。私の場合、中学校の友達やパーティで一度しか会ったことない人などで1,000人以上の友達がFacebookにはいますが、Instagramのフォロワーは本当に私のことを知っている人だけ。最近のバケーションで撮った写真のほとんどはFacebook(Facebookでは友達の友達の友達に見られるかもしれませんが)よりもInstagramに投稿した。文章においては、私は長ったらしく書くので、Twitterには向いていません。

Twitterはフォロワー数がすべてなので、楽しむためのベースを構築するのは、ある程度の時間と労力が必要です。でもInstagramでは、私がタグ付けしたら誰でもそのタグを踏んで写真を見られるようになります。何かクールな場所に仕事で行った時には、簡単に見たものを知らせる事ができるんですよ。Instagramの方が新参者に優しいんです。なにもTwitterが無駄っていっているわけではないですけどね。


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もちろんInstagramも完璧ではありません。もっと良いWebとの関わり合い方もあるのではないかと思います。例えば、アカウントの切り替えやリンクの添付をもっと簡単にできればなぁ、と米Gizmodo編集部の全員で感じています。それと、InstagramはiPad向けのサービスアプリを早く構築した方が良いとか、不満を挙げればきりがありません。

しかし、身の回りのものの写真を撮ることに中毒になっているのではないかと不安になってしまうようなこのご時世で、私たちはInstagramが居場所であるとより強く感じるのです。


Kaila Hale-Stern - Gizmodo US[原文
(前田真希子)