Pandoraが時価総額の1/3以上を失う…Apple Musicに敗れたか | TechCrunch Japan

【抄訳】
インターネットラジオサービスPandoraの株価が金曜日(米国時間10/23)に36%暴落した。

昨日(米国時間10/22)同社が8600万ドル近い損失を報告してから、この激落は生じた。それは6月30日にApple Musicがローンチしてから初めての同社の決算報告であり、金曜日の市場の結果は、このカリフォルニア州オークランドの企業に対し投資家たちが、Apple対策が不十分と感じていることの表れだ。

Pandoraの損失とは対照的に、Appleの発表では、その音楽サービスが650万の有料会員を獲得し、830万人が今も3か月の無料お試しを利用している。批判も多いサービスだが、でもこの数字はオンライン音楽分野のほかの選手たちにとって大打撃だ。それでも有料会費制のトップ企業Spotifyには、6月の有料会員が2000万いたが、Pandoraはわずかに400万だ。

会費がかなり違う。Pandoraの新サービスPandora Oneは月額会費が4ドル99セントだが、Spotify PremiumとApple Musicは10ドルだ。

ちょっと前まではPandoraの月間アクティブユーザ数が約8000万もいて、同社は十分に生き残ると思われていた。しかしSpotifyの追い上げも激しく、そのユーザ数は7500万近くに達した。Appleはまだそこまで達していないが、これまでの4か月の成長ぶりは驚異的だ。

AppleとSpotifyの急伸に対してPandoraは低迷していた。昨日の決算報告によると、Pandoraのアクティブリスナ数は7810万だが、前四半期…Apple Musicがローンチした日に終わった四半期…には7940万だった。

AppleとSpotifyはPandora的なサービスでPandoraに勝ちつつある。2000年に創業されたPandoraは、初期のiPhoneのころからモバイルの音楽ストリーミングを支配し、ユーザのエンゲージメントはFacebookよりも多かった。そのエンゲージメントは、大きな広告収入に結びついた。

しかし、エンゲージメントの伸びも鈍化している。リスナ時間の増加率は今四半期がわずかに3%、6月30日に終わった前四半期には5%だった。

【中略】

現状の大きな問題は、若いリスナが、これまでのようなラジオ型のストリーミングサービスに満足しているのか?という点だ。SpotifyとAppleは、ラジオサービスだけでなく、オンデマンドの音楽サービスも提供している。ラジオサービスは、音楽の発見、という位置づけだ。Pandoraのラジオステーションは今でもすばらしいが、そこで見つけたAdeleのニューシングルを、涙で顔がぐしょぐしょになるほど何度でも聴きたい、と思ったとき、Adeleのステーションにそれは期待できない。それ‘だけ’を聴きたいのに。

【後略】

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。