羽田―広州便を開設=中国路線を拡充―全日空、日航

 全日本空輸と日本航空は25日、羽田―中国・広州路線をそろって開設した。羽田―北京便も増便するほか、上海は虹橋空港に加え、浦東への便を新設した。路線を拡充し、急増する中国からの訪日客に備え、経済都市の広州への直行便ではビジネス渡航需要の取り込みを狙う。

 中国路線の新規開設と増便は、今年5月に日中航空当局が羽田と中国を結ぶ昼間時間帯(午前6時〜午後11時)の路線枠を1日8往復から20往復に増やすことで合意したのに伴うもの。

 両社とも羽田―広州便は1日1往復。羽田を朝にたち、午後1時台に広州に到着。広州を午後3時ごろにたち、夜に羽田に着く。日航の植木義晴社長は式典で「現地滞在時間を長く確保できるダイヤ設定。利便性向上に努めたい」と語った。