標高3千メートルの山頂に黒猫!「何で?」「もうすぐ冬だし心配…」 でもエサやりは厳禁 | ニコニコニュース

赤岳山頂付近に生息している黒猫=赤岳頂上山荘支配人・松本慎太郎さん撮影
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 長野と山梨両県にまたがる八ヶ岳連峰の主峰・赤岳(標高2889メートル)の山頂付近に黒猫がいるとツイッターなどで話題になっています。登山者の人気者となりつつありますが、頂上付近の山荘の関係者らは「絶対にエサをやらないでください」と呼びかけています。

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夏からたびたび目撃
 黒猫は今年8月に入って目撃されるようになりました。「赤岳天望荘」など八ヶ岳で山荘を営む藤森周二さんによると、これまでにも「白いペルシャ猫」など5~6年に一度ほどのケースで猫が見つかっていました。いずれも食べるものがなくなる冬の季節に姿が見えなくなったそうです。今回の猫も麓からエサを求めて登ってきたのか、誰かが放したのか、詳しい事情は分かっていません。

エサはあげないで!
 ツイッターでは「何でこんなところに黒猫が?」など話題沸騰。「登山者によるえさやりでしのいでいる」などの書き込みもあります。

  ただ、赤岳を含む八ヶ岳連峰の山々は国定公園に指定されています。たくさんの希少な動植物が生息していて、生態系を壊すような行為は厳禁。地元の保健所の担当者は「ここは本来、猫がいてはいけない場所。エサを与えることはだめです。また、どんな物を食べているかも分からないので、安易に触ることも避けてほしい」と話しています。

 黒猫はここ最近、やせてきているそうです。藤森さんは「エサを与えたくなる気持ちはわかるが、やめてほしい。速やかに保護したいと考えています」と話しています。ただ、野生化も進んでいるとみられ、無事に保護できるかはかなり難しい状況です。