Venmo内でシリアネタのジョークはマーク対象

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おふざけもほどほどに!

友人からちょっと小銭を借りた時、いらなくなった本や家具を買い取った時、割り勘のつもりが現金が足りず、建て替えてもらった時、友人同士のお金のやりとりをスマートフォンで手軽に行えるようにしたのがVenmoというアプリです。VenmoにはSNS的な面もあり、繋がっている友人たちのお金のやりとり(金額までは勿論見えませんが)と支払い目的を示すコメントを見ることができます。このコメントが中々面白く、ドラッグを買ったとか、性的サービスを受けただとか、友人同士だからできる際どいジョークを書く事もできるのですが、あまりにオイタがすぎるとマークされてしまう事もあるようです。

例えば「アイスコーヒー、オバマ、NSA、内部犯罪、シリア」というコメントで送金すると、Venmoの警戒網に引っかかり、メールが送られてくるそうです。

記者のAdam Johnson氏は、友人からの送金にVenmoの監視をネタにしたコメントがあった事で、Venmoから確認のメールがあった事をツイートしました。


笑。4ヶ月前に友人がVenmoの送金にくだらないコメントを残したら、彼にセキュリティに関する質問のメールが来たよ。


米GizmodoのKate Knibbs記者は、「アイスコーヒー、オバマ、NSA、内部犯罪、シリア」というコメントの何がVenmoにとって警戒対象だったのかを質問してみました。会社のスポークスマンによると、問題だったのは最後の一言。現在アメリカはシリアに制裁措置を行っているため、シリアに関わっていると思われる送金は注目を集めるのです。

Venmoは安全で簡単な送金方法をユーザーに提供する、厳格に規制されたマネーサービスビジネスです。故に、米財務省外国資産管理局(OFAC)により執行される経済制裁に従う義務があります。アカウント障害を最小限にするため、当社ではユーザーの皆さんに個人個人に連絡を取り、制裁に触れる可能性があると判断された投稿に関して質問し、混乱を回避するようにしています。

ご存知かとは思いますが、シリアは経済制裁対象国であるため、制裁対象である国、個人、あるいは団体に関係していると思われる送金については調査する義務があります。


という事は、「オバマ、NSA、内部犯罪」ならVenmoに書いても問題にならないという事ですね。もちろん、これをNSAが関知して捜査するかどうかは別問題ですが。


Kate Knibbs - Gizmodo US[原文
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