ブンデスリーガ第10節が25日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントとアウクスブルクが対戦した。
第8節で迎えたバイエルンとの頂上決戦で完敗したものの、前節のマインツ戦で勝利し、嫌な流れをすぐさま断ち切ったドルトムント。今節は、ここまで1勝2分6敗で最下位に沈むアウクスブルクを、ホームのシグナル・イドゥナ・パルクに迎えての一戦となった。両チームとも22日にヨーロッパリーグをそれぞれ戦い、中2日で今節に臨む。
ドルトムントは、香川が開幕から10試合連続で先発出場。ここまで10ゴールを挙げているFWピエール・エメリク・オーバメヤンや、MFイルカイ・ギュンドアン、MFマルコ・ロイスもスタメン入りした一方で、MFヘンリク・ムヒタリアンは大腿部の筋肉の凝りでメンバー外となった。
最初のチャンスはドルトムント。3分、ロイス、オーバメヤン、ゴンサロ・カストロがパスを繋ぎ、最後はペナルティエリア内中央に飛び出した香川が左足で合わせるが、ミートせずシュートは枠を捉えられない。9分には、ギュンドアンからの浮き球のパスに、エリア内中央の香川が頭ですらす。ゴール前でボールを受けたオーバメヤンがフリーでシュートを放つも、GKマルヴィン・ヒッツに当たり、クロスバーに弾き返された。
すると18分、ドルトムントの先制で試合が動く。左サイドのギンターが中央へパス。ギュンドアンのスルーから、後ろのカストロがダイレクトでつなぐと、ギュンドアンがエリア内右に抜け出して、再びダイレクトで折り返す。そのボールにファーサイドのオーバメヤンが右足で合わせて、先制点を奪った。勢いに乗るドルトムントは21分、左サイドでDFを交わした香川がマイナスの折り返しを入れると、ニアサイドに飛び込んだロイスが、滑り込みながら右足で合わせてゴールネットを揺らした。香川のリーグ戦4アシスト目からドルトムントがリードを2点に広げた。
ドルトムントは28分、エリア手前中央の香川からの落としを、ギュンドアンがダイレクトで右足を振り抜くが、シュートはヒッツに弾き出された。33分、ドルトムトが追加点を奪う。高い位置でボールを奪ったギンターが浮き球のパスを前線に送る。それに反応した香川がエリア内右でボールを収めてヒールパス。走り上がっていたロイスが受けて、そのままゴール右隅に流し込んだ。香川は、この日2アシスト目でリーグ戦通算5アシスト目を記録。ドルトムトは3点リードを獲得し、前半を折り返す。
後半の立ち上がり49分、アウクスブルクが1点を返す。右サイドで獲得したFKから、ラウール・ボバディジャがヘディングで合わせてゴールを奪った。失点を喫したドルトムントは58分、右サイドのギンターがグラウンダーの折り返しを供給。中央の香川がダイレクトで右足シュートを放つが、枠を捉えられない。ドルトムントは76分、カストロとスヴェン・ベンダーを下げて、アドナン・ヤヌザイとユリアン・ヴァイグルを投入。80分、オーバメヤンがエリア手前中央からミドルシュートを放つが、ヒッツに弾き出された。82分には、この日2得点のロイスを下げて、アドリアン・ラモスをピッチに送り出す。
85分、ドルトムントが再び3点差に広げる。香川からのパスをエリア内左で受けたアドリアン・ラモスがフリーで左足を振り抜く。シュートは枠を捉えられなかったが、ファーサイドに飛び込んだオーバメヤンが合わせて、ネットを揺らした。さらに後半アディショナルタイムの91分、香川からのパスをエリア内左で受けたオーバメヤンが、相手DFを1人かわしてシュートを放ち、ゴール右隅に決めた。オーバメヤンは公式戦2試合連続でハットトリックを達成。リーグ戦通算13ゴールとなった。なお、リーグ公式サイトでは、香川の3アシスト目は記録されなかった。
直後に終了のホイッスルが鳴り、ドルトムントがホームで5－1の快勝を収め、リーグ戦2連勝となった。なお、香川はフル出場を果たした。
ドルトムントは、28日にDFBポカール2回戦でパーダーボルンと、31日に行われる次節でブレーメンと対戦。アウクスブルクは、28日にDFBポカール2回戦でフライブルクと、31日の次節で、日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツと対戦する。
【スコア】
ドルトムント 5－1 アウクスブルク
【得点者】
1－0 18分 ピエール・エメリク・オーバメヤン（ドルトムント）
2－0 21分 マルコ・ロイス（ドルトムント）
3－0 33分 マルコ・ロイス（ドルトムト）
3－1 49分 ラウール・ボバディジャ（アウクスブルク）
4－1 85分 ピエール・エメリク・オーバメヤン（ドルトムント）
5－1 90＋1分 ピエール・エメリク・オーバメヤン（ドルトムント）