【北京時事】日中双方の有識者らが両国関係のさまざまな課題を話し合う「東京―北京フォーラム」(言論NPOなど主催)は25日、北京で2日間の日程を終え閉幕した。当初予定されていた共同声明「北京コンセンサス」の発表は見送られた。フォーラムは11回目の今回から、中国側の主催団体が英字紙チャイナ・デーリーから中国国際出版集団(中国外文局)に変更された。

 関係者によると、共同声明は未来志向の内容を目指した日本側に対し、中国側は抽象的で短時間でまとめるのは難しいと判断したという。日本側は「民間外交」の場と位置付けており、政府の意向が反映される中国側との調整の難しさをうかがわせた。