韓国が受賞できない自然科学分野のノーベル賞、「研究者の養成が必要」と朴大統領=韓国華字メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 2015年のノーベル各賞の受賞者が発表された。ノーベル生理学・医学賞には北里大学の大村智特別栄誉教授が選ばれ、物理学賞には東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が選出されるなど、日本中が喜びに包まれた。

 また、中国の屠〓〓氏がノーベル医学・生理学賞を受賞し、同国としては初となる自然科学分野でノーベル賞を受賞した。韓国はこれまでにノーベル賞を受賞したのは平和賞を受賞した金大中元大統領だけであり、今年も自然科学分野でのノーベル賞受賞はならなかった。(〓は口へんに「幼」)

 これに対し、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は22日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が「韓国は基礎研究の分野に投資を続けてこそ、科学技術大国になることができる」と述べたうえで、ノーベル賞を受賞できる研究者を養成する必要があると述べたことを伝えた。

 記事は、朴大統領の話として、「韓国は基礎研究に従事する研究者の数は多く、研究の水準も世界的に高いほう」とする一方、基礎研究の結果を産業の発展に応用するうえではまだ課題があると指摘した。

 韓国ではノーベル賞受賞を逃すたびに「ノーベル賞受賞者を輩出するためにはどうすれば良いか」といった議論がなされるが、そもそもノーベル賞は狙って受賞するものではないのではないか。日本人の歴代受賞者を見ても、研究に打ち込んだ結果としてノーベル賞という成果がついてきたというケースが多いように見受けられ、ノーベル賞受賞を目的とした研究では本末転倒となってしまうのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)