アフガンで地震、200人死亡=北部でM7.5、印パでも揺れ | ニコニコニュース

 【ニューデリー時事】米地質調査所(USGS)によると、アフガニスタン北部で26日午後1時半(日本時間同6時)ごろ、マグニチュード(M)7.5の地震が発生した。関係当局によると、アフガンでは倒れた建物の下敷きになるなどして少なくとも35人が死亡、隣国パキスタンでも160人以上が死亡し、約200人が犠牲となったことが確認された。

 USGSによると、震源の深さは約210キロ。震源地は首都カブールの北東約250キロのヒンズークシ山脈付近で、死傷者は1000人に達する可能性があるという。

 震源に近い北部タハル州では、校舎から屋外に逃げようとして、女子生徒が折り重なり倒れ、12人が死亡した。アフガンやパキスタンでは耐震性の低いれんが造りの民家が多く、住民が倒壊した建物の下敷きになった恐れがある。震源近くは通信状況が悪く、被害の全容は把握できていない。

 アフガンのアブドラ行政長官は緊急記者会見で「過去数十年間で最大規模の揺れだった」と指摘。「全ての災害対策機関に被害者の救出と支援を準備するよう指示した」と明らかにした。

 パキスタン政府も国内の被害状況の把握と迅速な救出活動を行うよう命じた。同国北部では2005年にM7.6の地震が起き、周辺国も合わせて8万人以上が死亡した。

 インドの首都ニューデリーでも約1分間にわたって強い揺れが感じられ、人々が慌てて屋外に避難した。

 同市内を走るデリーメトロ(鉄道)は地震を受け、一時運行を休止。モディ首相はアフガン、パキスタン両国の首脳に電話し、「可能な限りの支援」を約束した。