沖縄防衛局職員(右)から、名護市辺野古沿岸部での本体工事着手の届け出文書を受け取る県職員=28日午前、沖縄県庁
共同通信社

 防衛省沖縄防衛局は28日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で本体工事に着手するための届け出文書を沖縄県に提出した。着手予定日を10月29日と記載した。天候などを考慮した上で、早ければ29日にも着工する方針だ。翁長雄志知事による埋め立て承認取り消しの効力を石井啓一国土交通相が停止したのを受けた措置。

 沖縄県は対抗策として、第三者機関「国地方係争処理委員会」に効力停止の不服審査を近く申し出る。

 防衛局は陸上部分の工事から手掛け、資材の置き場や運搬のための仮設道路整備から始める予定。