タクシー料金の支払いを免れるため、運転手に暴行を加え負傷させたとして、大阪府警は27日、強盗致傷容疑で吹田署の巡査長田之上匡希容疑者(25)=同府寝屋川市幸町=を逮捕した。「酒を飲んで酔っているため覚えていないが、私がやったのであれば申し訳ないことをした」と供述しているという。

 逮捕容疑は同日午後7時40分ごろ、同市東大利町の路上で、タクシー料金6870円の支払いを免れるため運転手に暴行し、顔や手に擦り傷などを負わせた疑い。

 府警監察室によると、田之上容疑者は大阪市内で同僚2人と酒を飲んだ帰りだった。タクシーで目的地の京阪電鉄寝屋川市駅付近に着いたが、所持金が足りなかったため、タクシーを待たせたままコンビニに寄った。

 金をおろしている様子がないため、運転手がコンビニに入ったところ、同容疑者は逃走。運転手は数十メートル先で追い付き、羽交い締めにした際、抵抗した同容疑者の肘が当たり、転倒した。運転手の叫び声に気付いた通行人の男性が取り押さえた。

 当時、田之上容疑者の所持金は1389円だったという。