26日、大阪高裁が再審開始と刑の執行停止を認め、釈放された青木恵子さん(左)と朴龍晧さん
共同通信社

 大阪市で1995年に起きた小6女児死亡火災で、殺人などの罪で無期懲役が確定していた元被告の母親青木恵子さん(51)と、同居していた朴龍晧さん(49)の再審開始を認めた大阪高裁決定に対し、大阪高検は28日、最高裁への特別抗告を断念すると正式に発表した。

 特別抗告期限が過ぎる29日午前0時で再審開始が確定。2人は大阪地裁での再審公判で無罪を言い渡される公算が大きい。朴さんは「安堵しました。一日も早く再審公判で無実が明らかになることを望んでいます」、青木さんは「一日も早く無罪判決をもらい、普通の母親に早く戻りたい」とそれぞれ弁護団を通じてコメントした。