三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、鹿児島県・種子島宇宙センターから24日午後にH2Aロケット29号機を打ち上げる準備が順調に進んでいると発表した。29号機はカナダ・テレサット社の通信放送衛星を搭載。打ち上げは午後3時23分を予定し、同5時7分まで遅らせることができる。天気予報は曇りで、支障はないという。

 H2Aの製造・販売と打ち上げはJAXAから三菱重工業に民間移管されており、同社が民間衛星の打ち上げを受注したのは初めて。29号機は打ち上げ後、第2段エンジンを3回噴射し、目標の静止軌道により近い所で衛星を分離することで、衛星の搭載燃料を節約する改良をした。