逃走犯「シリアに戻りたい」=事件4日後、友人に電話―パリ同時テロ

 【パリ時事】パリ同時テロ後に逃走し、国際手配されているサラ・アブデスラム容疑者(26)が、事件4日後の17日夜に友人に電話し、「シリアに戻るのを手助けしてほしい」と漏らしていたことが明らかになった。米ABCテレビが23日までに伝えた。この時は、ベルギーの首都ブリュッセルに潜伏しているとも話したという。

 ABCは、サラ容疑者と話したという友人3人の証言を報道。サラ容疑者はフランス、ベルギー両捜査当局の追跡で追い詰められながら、過激派組織「イスラム国」に属する欧州の現地構成員に「監視されている」と吐露。自爆せずに逃亡してきたことに対し、不満を示されたと語った。

 サラ容疑者はまた、友人らに家族と兄に謝っておいてほしいと頼んだという。