もはや「爆買い」でない! 中国人観光の行動に変化の兆し・・・中国メディア  | ニコニコニュース

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 中国メディア・新華網は20日、今年の訪日中国人観光客数が500万人の大台突破が確実視されるなか、「爆買い」で形容されてきた中国人観光客の日本での行動が多様化の傾向が出ているとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

 記事は、日本の観光庁が18日に発表したデータで、今年1-10月の訪日中国人観光客数が約428万人と前年同期比13%増を記録したことを紹介。年内の500万人突破は堅いとした。また、中国人観光客1人あたりの平均消費額が28万円であり、その合計消費額が1兆4000億円に上る見込みであると見積もった。

 そのうえで、観光消費の多様化と深化が今年の訪日中国人観光客における「無視できない新たなトレンド」になっていると紹介。茶道や華道といった文化体験に加え、クラシックの音楽会やゴルフに興じる観光客が増え、飲食に対する要求も高くなっているとした。

 その一例として、15日には中国人観光客ツアー一行が東京で競馬観戦に興じたことを伝え、観光客らが特別に用意された乗馬体験をしたり、実際に馬券を購入してレースを楽しんだりしたと紹介した。また、日本中央競馬会の関係者が中国人観光客に対して改善点をヒアリングしたと伝えた。

 記事は「量から質への転換が実現できるか。観光業および関連の業者にとってはチャンスでもあり、試練でもある」と結んでいる。ショッピングばかりに頼っていたのでは、いつかは飽きられることになる。モノ以外に数多く存在する日本の魅力的なコンテンツを提案し続けることが、経済力のある中国人観光客を長期にわたって引き付けるカギとなりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)