経営する宮崎市のマッサージ店で女性客らを暴行したとして、強姦(ごうかん)などの罪に問われた男の公判で、男が当時の状況を盗撮したビデオの原本について宮崎地裁が出した提出命令が24日までに確定した。最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)が19日付で、弁護人の特別抗告を棄却した。

 男は土屋和朗被告(45)。2010〜13年に20〜40代の女性客5人に性的暴行を加えたとして、強姦や強制わいせつ罪などで起訴された。公判では「同意の上だった」と無罪を主張している。判決は来月1日に言い渡される予定。

 盗撮ビデオの存在は14年3月、土屋被告の弁護人が女性客の代理人に対し、告訴を取り下げれば処分するなどと持ち掛けたことで判明した。