【ワシントン時事】オバマ米大統領とフランスのオランド大統領は24日、ホワイトハウスで会談し、パリ同時テロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」掃討について協議に入った。両首脳は、イラク、シリアでの空爆を強化し、同組織台頭の土壌となったシリア内戦の収拾に向け連携していく方針を確認するとみられる。

 オランド大統領は、同時テロを受けて「イスラム国」への戦争を宣言。キャメロン英首相に続き、オバマ大統領とも緊密に協力していく姿勢を打ち出し、国際的な同組織包囲網を盤石にしたい考えだ。

 空爆開始から1年が過ぎ、なお勢力を維持する「イスラム国」に対抗する有志連合の結束強化は、オバマ大統領も歓迎だ。アーネスト米大統領報道官は会談に先立ち、目に見える形で「同盟国フランスとの連帯」を示すことが狙いだと指摘。オバマ、オランド両大統領は、同組織への外国人戦闘員流入と新たなテロの阻止に向け、情報共有を拡充することも改めて申し合わせる考えだ。