インターネットバンキングの不正送金に使用されるウイルスを自宅のパソコン(PC)に保管していたとして少年が逮捕された事件で、無料通信アプリLINE(ライン)で知り合った中学2年の女子生徒(14)に別のウイルスを販売したなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は24日、不正指令電磁的記録提供容疑などで、札幌市の中学2年の少年(14)を再逮捕した。同課によると少年は容疑を認めている。

 逮捕容疑は7月31日〜8月14日、名古屋市の女子生徒(14)に身代金要求型のウイルス「ランサムウエア」を販売したほか、2種類の遠隔操作ウイルスをダウンロードさせ少女のPCを感染させた疑い。

 同課によると、2人は昨年5月ごろLINEを通じて知り合い、直接の面識はなかった。少年が今年7月、LINEに「ランサムウエア作成3000円で代行します」と書き込み、女子生徒が応じた。また、遠隔操作ウイルスで女子生徒の交流サイトやフリーメールのアカウント情報を抜き取っていた。