【ソウル時事】韓国の国家情報院傘下にある国家安保戦略研究院の李寿碩首席研究委員は25日発表した論文で、北朝鮮の金正恩政権発足後、約4年間で処刑された幹部は約100人に上ることを明らかにした。

 李氏によると、金第1書記は現地視察の際、黄炳瑞軍総政治局長や崔竜海党書記といった最側近に対しても「この野郎」「処刑されると思え」などと口汚い言葉を使用。今年初めには、幹部に「私が壁を指して『門』だと言えば、開けて中に入る姿勢が必要だ」と語ったという。

 こうした言動について、李氏は「はるかに年長の幹部に対し、『自分を無視するのではないか』という不信感がある。そうしたコンプレックスのため、強く見せようと恐怖政治を行っている」と分析した。