面接で「最近読んだ本」を聞かれた時の上手な答え方 | ニコニコニュース

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面接で「最近読んだ本」を聞かれた場合、最近読んだ書名と感想を回答するだけでは力不足です。本を通して、自分なりの問題意識やテーマを伝えるには、どうすれば良いかを考えましょう。
1.最近読んだ本を聞かれる理由

出版社、書店など本に関連する仕事の場合、当然、本に対する深い興味をもっていることが求められるからです。(関連しない業界を志望している場合は、「気になるニュース」の対策を練った方が効果的でしょう)例えば、ある出版社のESでは、「文芸書」「コミックス」「ノンフィクション」「雑誌」とジャンルを複数指定し、それぞれについて作品名と感想を記入する欄を設けています。このような場合は、面接でも質問されると予測し臨みましょう。

2.絞るか、広げるか、回答方針をもつ

読書履歴を振り返り、自分自身はテーマをもって本を選んでいるのか、それとも、興味をもった様々なジャンルの本を選んでいるのかを明確にし、自身の事実にそって回答しましょう。

3.発信者側の立場を意識して回答する

書名と感想を回答しても、それは読者=受け手のものであり、発信者側を目指す者としての回答としては力不足です。そこで、『なぜ、私は手に取ったか』から、回答を組み立てましょう。

(テーマを絞って選んでいる場合)
「2年前の○○のニュースをきっかけに△△といった興味(もしくは問題意識)をもつようになりました。それ以来、A、B、C(書名)等、関連するものを十数冊読んでいます。もっとも最近読み終えたのはD(書名)です」この回答例の場合、興味の方向性や問題意識を伝えることができています。

(様々なジャンルを選んでいる場合)
「在学中に可能な限り自分の視野や教養を広げることが大学生活でのテーマですので、経済、環境、文芸など、様々な本を読んでいます。最近読んだ本の中で印象に残っているのは、○○について解説したE(書名)と△△について特集したF(書名)です」
この回答例の場合、自分自身に対するテーマをもって本と接していることを伝えられています。

次に発信者側の立場を目指す以上、本を読んでいるという経験を発展させてゆかねばなりません。そこで、「あなたならば、どのような本を企画したいですか?」という質問が重ねられることを想定して回答を準備しましょう。
・取り上げる『テーマ』と、それを取り上げる『狙い』
・その対象を取り上げる『必要性』
特に、必要性が大切です。例えば、「自分が興味をもっているから」で押しても、面接官の心を掴めません。多数の読者が手にしたいものを発信する立場なのですから、社会情勢などを裏付けとした回答を練りましょう。

例えば、「2016年夏より選挙権年齢が18歳に引き下げられますので、20歳未満に向けた選挙や国の仕組みを分かりやすく解説する本が必要になると考えます。特に、国の政策をテーマとしたマンガ解説本を作りたいと思います。その本の狙いは、私たちの生活が国の政策によって、どのように変化するかを知って頂くことを通して当事者意識を喚起し、国レベルの視野で未来を考えることのできる若者を増やすことです」等です。つまり、本だけではなく、ニュースにも関心をもっていなくてはならないわけです。

読者ではなく、作り手(発信者)の立場で回答を考えることが大切です。現在の世の中で関心をもたれていること、近い将来に関心をもたれそうなこと、当事者となる方が増えそうなことをキャッチできるようアンテナを張りましょう。

文◯岡 茂信 (おかしげのぶ)

現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。