1型糖尿病を患う宇都宮市の小学2年男児(7)がインスリン投与を止められ衰弱死した事件で、殺人の疑いで逮捕された自称祈祷師の会社役員近藤弘治容疑者(60)=栃木県下野市=が、治療と称した祈祷行為などを「十数年以上やった」と供述していることが26日、捜査関係者への取材で分かった。

 同県警によると、近藤容疑者は死亡した今井駿君の40代の両親から治療費として数百万円受け取っており、駿君以外からも祈祷や「治療」を名目に多額の報酬を得ていたとみて捜査している。