お祭りがコンセプトのアイドル、FES☆TIVEを直撃! 新曲は「金魚すくいがモチーフ」だって!? | ニコニコニュース

FES☆TIVE
おたぽる

 “日本を元気に!”をコンセプトに活動しているお祭り系アイドル、FES☆TIVEが、メジャー新作第2弾「金魚のきんちゃん」をリリースする。FES☆TIVEは2013年に結成。インディーズでの下積みを経て、昨年、徳間ジャパンのアイドル・コンピレーション・アルバム『アイファイ!』投票バトルで1位を獲得、今年5月に念願のメジャーデビューを果たしたばかり。

 メンバーはリーダーの汐咲玲亜(16)、副リーダーの青葉ひなり(19)、鈴木ことね(17)、横井ほなみ(17)、坂元由奈(21)、椎名あかり(20)、鈴木みつき(18)、桃原ひよ(18)の8人。来年5月には東京・渋谷TSUTAYA O-EASTでのワンマン・ライブを控えるが、今回はそんなFES☆TIVEを直撃。デビュー後の心境やメンバーの素顔に迫ってみた。

──今年は記念すべきメジャーデビューの年。アイドルファンからの評価もまずまずのようですが、現在の心境は?

汐咲玲亜 実はメジャーデビューせずにインディーズで頑張っているアイドルさんがたくさんいる中で、結成から2年でデビューって「ちょっと早くない?」って、不安のほうがまだ大きいです。そういう機会をいただけたのは、もちろんすごくうれしいんですけど、メジャーデビューしたわりに“しょぼい”とか思われたくなくて。今、ほかのメジャーのアイドルさんに負けないように、頑張ってダンスや歌のクオリティを上げようって、努力している真っ最中です。

──“お祭り”というコンセプトについては、自分たちではどう感じているんですか?

汐咲玲亜 結成当初に聞かされた時は、思わず「え?」ってびっくりでした(笑)。“お祭りアイドル”ってなんだろうって。わたしたち、モーニング娘。さんのような、もっと正統派なアイドルを想像してオーディションを受けたんです。

──衣装も、お祭りを意識したデザインのものですよね。

鈴木ことね そうなんです。みんなの衣装についているアクセサリーなんかも、お祭りの屋台を意識したものです。

汐咲玲亜 焼きそば、ヨーヨー、りんご飴、かき氷、金魚すくい、たこ焼き、綿あめ、射的……(笑)。それぞれ頭や胸に担当のものがひっついています。

──将来はお祭りに出て、自分たちで屋台をやるイベントなんかも面白いですね。

全員 やりたいです!

汐咲玲亜 でも、“お祭りアイドル”なのに、まだ本物のお祭りには呼ばれたことがなくて……。本物のお祭りにわたしたちを呼んでほしいです! 何祭りでもぜひ。きっと頑張れると思います。

──汐咲さんはまだ16歳。メンバー中、最年少。だけどメンバーを束ねるリーダーを担当しています。なんでまた最年少の汐咲さんがリーダーなんですか?

汐咲玲亜 わたしがきっと一番しっかりしているからです(笑)。

──今世間で騒がれている橋本環奈さんよりさらに年下なんでしょ。やりにくくないですか? 年上に囲まれて。

汐咲玲亜 別にやりにくくないですよ。みんなのこと年上だと思ったことはあまりないので(笑)。

全員 えー!!

──年齢はばらばらですけど、みんなで話す時はどうしているんですか? 年上だとやっぱり敬語を使ったりするんですか?

鈴木ことね いえいえ、めっちゃタメ口ですよ(笑)。最初はちゃんと“さん”付けしてたんですけど。

青葉ひなり 自分たちは、これが普通だと思って、ずっとタメ口です。でも、他のグループのことを聞いていると、やっぱり敬語で話すグループも多いみたいですね。

坂元由奈 最初にみんなで会った時に「敬語使うのやめよう」って話になったんです。変に意見が言いにくくなったりするんじゃないかって。お互い気を使い合っていても、いい方向には向かないんじゃないかって。

──高校を卒業しているメンバーもいれば、まだ学生さんのメンバーもいます。FES☆TIVE以外のアイドルにも感じることですが、ぶっちゃけ、アイドルと学生の両立って難しくないですか?

鈴木ことね わたしは両立が難しくて転校しました(笑)。家が茨城県だったので、都内に出るのが2時間半とかかかるんです。それで茨城県内で学校を転校させてもらいました。アイドルの活動に理解のある学校とそうでない学校があって、今は理解のある学校に移ったんです。

──個性もそれぞれ違っていそうな8人ですが、8人集まるとどんな感じの雰囲気になるんですか?

汐咲玲亜 とにかくうるさいですよ(笑)。

──みんな結構しゃべるタイプ?

青葉ひなり でも眠い時は、みんな本当に誰もしゃべらない(笑)。

鈴木みつき みんな自由行動派(笑)。なかなか楽しい楽屋ですよ。

──じゃあトーク力はありそうですね。

汐咲玲亜 それがまだまだなんです(笑)。

鈴木ことね わたしなんて、結構空気読めないところがあるので、ステージでは気を使います。大丈夫かな、みんなをシーンとさせないかなって。

──ライブはどんな雰囲気なんですか?

汐咲玲亜 お祭りアイドルだし、コンサートでは基本的に盛り上げることを意識して頑張っていますよ。アップテンポの曲も多いので、トークの時も気を使っています。お客さんを盛り下げさせないっていう。

青葉ひなり 見所はやっぱりダンスです。ちょっと変わったダンスが多いので。

横井ほなみ 勢いが売りのダンスです。ガニ股になってみたりギャグ要素を取り入れたり、物語形式になっている曲もあります。

──定期公演もやっているし、ライブには力を入れていますね。

汐咲玲亜 レッスンをたくさんして、振りのクオリティを上げたり、パッと見てすごいなって思ってもらえるように、みんなで頑張っています。最近はお客さんからも「ライブが楽しい」って言ってもらえるようになりました。

横井ほなみ みんな汗だくになって踊っていて、もっとたくさんの人がわたしたちの汗にかかりにきてほしい(笑)。

──パフォーマンスはどういうところに力を入れているんですか?

坂元由奈 ダンスに演技を取り入れたりしているんです。かけ声も“わっしょい”とか“そいや!”とか、これが“お祭り”なんだっていう感じの演出です。初めての人でも、きっと楽しめる内容だと思いますよ。

椎名あかり FES☆TIVEの振りは結構難しいんですけど、お客さんとかがすぐに覚えられるような簡単なものもあるんです。例えば「金魚のきんちゃん」には、ファンと一緒にじゃんけんをするポイントもあるんですけど、そういう部分も大切にしています。一体感が感じられるライブにしたいんです。

鈴木ことね 「金魚のきんちゃん」のダンスは楽しいですよね。全員で金魚がひれをゆらしている感じで踊るんです(笑)。パタパタって。

汐咲玲亜 “楽しい”を心がけてやっているので、ファン層もおかげさまで最近はけっこう広くなりました(笑)。

青葉ひなり 昔は女の子が少なかったけど、女の子のファンもすごく増えたんです。うれしいです。

──踊りは誰が一番得意なんですか?

汐咲玲亜 誰だろう……。

青葉ひなり 一番ダンスのキャリアが長いのはわたしです。13年くらいやっているんです。幼稚園からアイドルを始める直前までバレエ系のジャズとかを習っていました。でもみんなの踊りのリーダーというわけではないですけど(笑)。

汐咲玲亜 踊りはまだまだみんな勉強中なんです。FES☆TIVEに入って始めたというメンバーもいますし。

横井ほなみ わたしはFES☆TIVEに入ってからが初めてでした。

──結構アクションが大きいダンスですけど、いきなりだとたいへんだったのでは?

横井ほなみ 最初、練習してみて動きが気持ち悪いって感じました(笑)。やったことないし、どこをどう動かせばいいかわからなくて(笑)。必死についていかなきゃっていう感じで、今も必死に頑張っています。

椎名あかり わたしもバスケしかやってこなかったので、ダンスは苦手でした。どうしたらみんなよりうまくなれるかなって、毎日考えています。

桃原ひよ わたしも吹奏楽部だったので、運動音痴です(笑)。FES☆TIVEのダンスって確かに難しいですね。

──小さい頃とか、憧れのアイドルを真似して踊ったりはしなかった? 好きなアイドルってどんな人たちだったんですか?

汐咲玲亜 わたしはモーニング娘。とかに影響を受けたりしましたね。

青葉ひなり メンバーみんなモーニング娘。が結構好きかな。わたしも小さい頃、モーニング娘。の色鉛筆とか写真とか集めていました。

鈴木ことね わたし、アイドルは自分がするようになってから好きになりました。うちの家は、子どもにあんまりテレビを見せない家で……。

──昭和の家庭みたいですね(笑)。

鈴木ことね 1日30分って決まっていたんです。その時間をアニメに使っていました。アイドルは見るようになって、「お、すごいな」って改めて感銘を受けました。自分がやり始めてからは、でんぱ組.incさんがとても好きになりました。

横井ほなみ わたしは松浦亜弥さんが原点だったな。

坂元由奈 わたしは加護亜依ちゃんかな。でも、アイドルになりたいって思ったきっかけは、K-POPの4Minute。表現力もすごいし、ダンスは4MinuteのMVを見て研究したりしています。

桃原ひよ わたしはモデルさんに憧れていたりもしたので、篠田麻里子さんがすごく好きでした。

鈴木みつき みんな基本アイドルおたくですよ。話していてもアイドルの話が多いんです。楽屋ではいろんなグループの名前が飛び交います。ダンスももちろん、ほかのグループから刺激をもらったりして練習しているんです。

青葉ひなり アイドルやっていると、アイドルが好きになるんです。たまに他の人のコンサートを見に行くと意識が変わるので、メンバーと見に行ったりもします。

──桃原さんはプロフィールが面白いんですけど、モデルに憧れていた? 確かに身長は高いですね。

桃原ひよ 174センチあります。

──なんでも宇宙人と深海魚に興味があるとか?

桃原ひよ 宇宙人というか、宇宙全般がもう好きなんです(笑)。UFOとか。わたし、不思議なものが好きで、「自分が普段行けないところに行ってみたい」って、願望を抱いているんです。宇宙飛行士の募集を見ていたりします(笑)。

青葉ひなり もうすぐ火星に行けるっていう話だし、そのうち本当に行けるかもしれないですよね(笑)。

──25日にリリースする「金魚のきんちゃん」はどんな曲なんですか?

汐咲玲亜 タイトル通り、金魚について歌った歌になっています。金魚と男の子の出会いを描いた、ちょっと物語性のある歌です。ライブとかでもみんなで踊れる、親しみやすい曲になっていると思います。

鈴木ことね 屋台の金魚すくいを取り上げた曲なんです。お祭りの金魚すくいで金魚と男の子が出会ったっていう(笑)。

──この新曲を引っさげて、来年は1,000人以上のキャパがある渋谷TSUTAYA O-EASTでライブとのことですが。

青葉ひなり 満席になるか心配です(笑)。前回のワンマンは集客が400人くらい。今から告知をして、なんとか成功させたいって思っています。ファンの方には「告知が早すぎる」って突っ込まれたりもしたんですけど、新曲の勢いで、ぜひなんとかって思っています。

──ちなみにFES☆TIVEは海外でも、ちょっとした人気と聞きました。

汐咲玲亜 今年、タイとアメリカに行ったんです。海外に日本のお祭り文化やアイドル文化をもっと広げたいって思っています。タイでは結構FES☆TIVE知ってくれている人が多くてびっくりしました。

鈴木みつき アメリカではサイリウム持っている人がたくさんいて、オタ芸してくれる人もいました。

青葉ひなり アメリカは言葉が大変だったな。タイの人は結構日本語しゃべれる人も多かったのでコミュニケーションはとりやすかったけど。

──海外に行った時は、みんなどんなふうに過ごしているの?

坂元由奈 お買い物です。あと、マッサージも行きました。アメリカでは船に乗ったり。

青葉ひなり また海外に行きたいですね。そのためにも国内でももっと活動を頑張ります。みなさんも、わたしたちの活動にぜひ注目してください!
(取材・文=名鹿祥史)