【紅白】イノッチは救世主か? 出場者発表会見から“神対応”炸裂 | ニコニコニュース

『第66回NHK紅白歌合戦』の司会に決定した(左から)有働由美子アナウンサー、綾瀬はるか (C)ORICON NewS inc.
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 きのう26日、大みそか恒例の『第66回NHK紅白歌合戦』(後7:15~11:45 総合)の司会者および出場歌手が発表された。同日、東京・渋谷のNHKで行われた記者会見では、白組司会に決まった人気グループ・V6の井ノ原快彦の“神対応”が炸裂。初出場するアイドルグループ乃木坂46の生駒里奈が感極まって涙声になると、井ノ原は「いいんだよ、泣いていいんだよ」とやさしく言葉をかける気づかいを見せていた。

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 井ノ原の“神対応”はむしろ、その後。昨年の“落選”を知る多くの報道陣は、生駒のスピーチに共感してしんみり。そこですかさず井ノ原は「感動的なスピーチの後で何ですが…」と切り出し、キャプテンの桜井玲香に「綾瀬はるかさんの物まねが得意だと聞いたんですが…」と無茶ぶり。桜井も紅組司会を務める綾瀬の目の前で、物まねを披露する根性を見せ、綾瀬も「すいません、それ、あの…、芸人の福田彩乃さんがやられている物まねですよね」と突っ込みを入れ、会場の雰囲気は一転して笑いに包まれた。井ノ原は「コピーに次ぐコピー? 僕はそのがんばりに泣きそうです」と桜井をねぎらっていた。

 今年の紅白は、紅組司会に2年ぶり2回目の綾瀬、白組司会に井ノ原が初めて抜てきされた。総合司会は女優の黒柳徹子(初/紅組司会は過去5回)と、同局の有働由美子アナウンサー(4年連続)が務め、4人体制で進行する。

 紅白の司会は初めてでも、同局で2010年にスタートした平日朝の情報番組『あさイチ』のメインキャスターを務め、いまや“日本の朝の顔”といっても過言ではないほどの人気を博している井ノ原。『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)の司会も故・愛川欽也さんから難なく引き継いだ。

 井ノ原の司会術のすごさは、単に“慣れている”だけではない。それは、この日の会見でも大いに発揮されていた。綾瀬や有働アナ、初出場アーティストが発する言葉を拾って、拾って、拾いまくり、話をさえぎらずに「なるほどね」「そうだよね」と相槌(あいづち)を打つ。

 有働アナが「黒柳さまが総合司会ということで、生放送の尺の中にきちんと全部の曲を入れなきゃいけない」と黒柳の“暴走”を心配していると、井ノ原が「そこは大先輩ですからね、お任せしたほうがいいんじゃないでしょうか。5回も紅組司会をやられて、テレビが始まった時から出演されている方ですからね。胸を借りるつもりでいきましょう」とフォロー。すべてを肯定的にとらえ、角が立たないように物申す。気づいと心配りにあふれ、笑いも取れる。

 今年は、例年より司会者の選定・発表が遅れ、紅白史上初の司会者・出場歌手の同時発表となったが、井ノ原の司会ぶりのおかげで、会見自体は大いに盛り上がったのだから、けがの功名というか、何というか。大みそかの本番ではどんな司会ぶりを見せてくれるのか楽しみだ。

 今年の紅白は『ザッツ、日本! ザッツ、紅白!』がテーマ。紅白がもっとも紅白らしく輝く、いわば紅白の決定版を目指す。出場歌手は紅白合わせて51組。初出場は紅組5組、白組5組の計10組。特別企画として歌手の小林幸子の出演も決定している。これまでの対戦成績は紅組29勝、白組36勝となっている。