海外サイト一斉摘発=わいせつ画像を掲載―「JC3」が初の捜査協力・警察庁 | ニコニコニュース

 警察庁は26日、海外サーバーを利用して開設された違法なアダルト広告宣伝サイトを18都道府県警が一斉に摘発し、25日に13人を逮捕したと発表した。同サイトの一斉摘発は初めて。昨年11月に稼働した産学官の組織「日本サイバー犯罪対策センター(JC3)」が事件捜査に協力した初のケースともなった。

 警察庁によると、海外のサーバーは捜査が難しいため、サイバー犯罪を行う者が隠れみのとして悪用。最近は、違法なサイトの半分を占めている。こうしたサイトは管理が甘く、閲覧したパソコンがウイルス感染する危険も高いという。

 一斉摘発は今年6月から、茨城県警を中心に捜査を開始。JC3が開発した、(1)海外サーバーを利用(2)海外のわいせつサイトにつながるバナー広告を表示(3)わいせつな画像を掲載―しているサイトの選別が可能なソフトを使用した。

 この結果、約2000のサイトが抽出され、北海道警や福島県警、警視庁、愛知県警などを加えた計18都道府県警が国内の捜査で、わいせつ性が認められたサイトの管理者を特定。今月25日に66カ所を捜索し、33〜65歳の男13人をわいせつ電磁的記録媒体陳列容疑で逮捕した。「海外サーバーは捕まらないと思った」と供述した者もいるという。