【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が26日、2日間の日程でウィーンで始まった。天野之弥事務局長は記者会見で、イランの核兵器開発疑惑の最終報告書について「来週初めに加盟国に配布できるだろう」と述べた上で「白黒がはっきりつくわけではない」と語り、疑惑の全容解明には至らないとの認識を示した。

 IAEAとイランは7月、疑惑解明に向けた行程で合意し、10月15日までに一連の作業を終了。天野氏は「以前より(イランの)核活動の全体像をよく理解できた」と強調した。IAEAは最終報告書の配布後に特別理事会を開き、今後の対応を協議する予定。

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