悩んでいるのは『サザエさん』だけでない! 中島くん役の声優・白川澄子に見るご長寿アニメの高齢化問題 | ニコニコニュース

『サザエさん』公式サイト、キャラクター紹介ページより。さらば、中島
おたぽる

 26日、国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)の中島くん役や、『ドラえもん』(テレビ朝日系)の出来杉くん役などで知られる声優・白川澄子さんが、自宅のアパートで亡くなっているのが見つかった。

「おーい磯野。野球やろうぜ」がもう聞けないかと思うと、寂しい限り。ネット上でも「寂しすぎる」といった悲しみの声が多数上がっているが、たびたび話題となっている“『サザエさん』声優の高齢化”も、改めて囁かれている。 

 1969年10月5日に初回放送、今年秋で47年目に突入した『サザエさん』。以降、一貫して主人公・サザエの声を務める加藤みどり氏は現在76歳、同じく放送開始からのメンバーであるタラオ役の貴家堂子氏は現在74歳と、高齢化が著しい。

 昨年1月に磯野波平役の永井一郎氏が死去され、今年9月いっぱいで磯野舟役の麻生美代子氏が卒業したばかり。幼い頃から慣れ親しんできたキャラクターの声が変更されるのにも違和感を覚えるが、ご高齢のキャスト陣が鞭打って頑張っているのであれば、無理をせず休んでほしい……とファン心理は千々に乱れているようなのだ。

 これは『サザエさん』『ドラえもん』両作のファンにだけの問題ではないだろう。『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ系)は今年秋で28年目に突入、『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)は放送がなかった時期もあるが、90年1月より放送なのでもう間もなく開始以来、四半世紀となる。もちろん、各作品でご高齢の声優が頑張っているし、訃報もたびたび耳にするところだ。

 05年には『ドラえもん』で主要声優を一挙交代しているし、11年には『ルパン三世』シリーズもルパン役の栗田貫一氏、次元大介役の小林清志氏を除く主要3キャラクターを演じるキャストを一挙交代させて話題となったが、各ご長寿人気アニメ作品たちは今後、“声優の高齢化問題”にどう対応していくのだろうか。無理をしない範囲で、各ベテランには頑張ってもらいたいものだが……。