性犯罪の厳罰化に向けた刑法改正について議論する法制審議会(法相の諮問機関)の部会が27日開かれ、強姦罪の法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げる方向で、ほぼ意見がまとまった。

 法務省によると「下限が懲役3年の傷害致死罪との均衡が取れない」として反対する意見もあったが、これまでの強姦罪の量刑が不当に軽かったとの意見が多数だった。

 部会ではほかに、加害者や被害者の性別を問わず、肛門性交なども強姦と同様に扱うよう構成要件を見直す方向性も確認された。それに伴い、男性の被害者を想定していない「強姦罪」という罪名を変更する必要性について問題提起があった。