田中圭、「僕って、顔が平和ボケ…」元極道役演じる苦労明かす | ニコニコニュース

伝説の極道を演じた田中圭
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田中圭主演のリーガルドラマを映画化した「劇場版 びったれ!!!」が11月28日、全国33スクリーンで公開され、田中をはじめヒロインの森カンナ、子役の岩崎未来ちゃん、メガホンをとった金田敬監督が東京・角川シネマ新宿での舞台挨拶に出席した。

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司法書士事務所に勤務する元極道でシングルファザーの主人公・伊武努が、理不尽な社会に苦しめられる人々を救う姿を描く。ドラマ版は昨年10月にクランクインし、約1年にわたり伊武を演じ続けた田中は「嬉しいです! 学生の時の、修学旅行の前日のようにそわそわして、昨日はあまり眠れなかったです」と感激の面持ち。森も、「ドラマが終わって、劇場版に入るまで3カ月間くらい間が開きました。『杉山ってどういう感じだったかな』と思いましたが、現場の空気に触れたらスッと戻れました。一緒に作れたんじゃないかなと思っています」と感慨深げに振り返っていた。

田中演じる伊武は、ふだんは頼りないが「びったれ(小心者を意味する広島弁)」という言葉を聞くとひょう変し、"狂犬"と恐れられた極道時代の顔をのぞかせるという役どころ。田中は「僕って、顔が平和ボケしているじゃないですか。どうしたら元伝説の極道に見えるかというのは、ドラマの時から課題のひとつでした。衣装とか髪形を変えても、説得力はなかなか出ない」と苦労を吐露したものの、未来ちゃんが「戦うところがかっこよかった!」と声をあげると、田中は満面の笑みで喜んだ。

そんな伊武は、巷では「ギャップ萌え男子」と称されているそうだが、森は「ギャップは良いんですけど、二面性がありすぎるのでちょっと怖い」と苦笑い。すかさず田中が「"弱そうに見えて強い"の方が、"すごい強そうに見えて弱い"よりは良くない?」と反論すると、森は「そうですね……」と歯切れ悪く回答し、客席を沸かせていた。

最後に、田中は満場の客席を見渡し「初日をこんなにたくさん方々に見守られて、この作品が完成できたことがとても幸せです。また『びったれ!!!』の世界を生きてみたい、もう少し伊武を演じたという思いもあるので、皆さんとまたお会いできるように頑張ります」と続編への意気込みを明かす。さらに未来ちゃんは「今日は『びったれ!!!』を見に来てくれてありがとうござます。また見に来てください」と感謝し、金田監督も「口コミをバンバンやって頂いて、毎回今日くらいのお客さんが入って頂けるとありがたいなと思っています!」と呼びかけていた。