福山雅治結婚に落ち込む女性は、自分が福山と結婚できると思っているのか? | ニコニコニュース

「Thinkstock」より
Business Journal

 結婚ラッシュとなった、2015年の芸能界。中でも、世の女性たちに衝撃を与えたのが、俳優でミュージシャンの福山雅治と女優・吹石一恵の結婚だろう。このニュースにショックを受けた女性ファンが“福山ロス”に陥るなど、社会現象ともいえる広がりを見せた。

 一方、そういった女性ファンに対して「福山と結婚できるとでも思っていたの?」「ショックを受けるのはおかしい」などと、厳しい見方があるのも事実だ。世の女性たちは、なぜ芸能人の結婚にショックを受けるのだろうか。

●可能性がゼロではないなら、夢を見たい

「もし、翔平くんが結婚したら、ショックでご飯ものどを通らないと思います。火のついたトラックで国会議事堂に突っ込むかもしれません」

 こんな物騒なことを言い出すのは、モデルで俳優の三浦翔平のファンだというMさん(23歳)だ。彼女の場合、まさに「もしかしたら、憧れの芸能人と自分が結婚できるかもしれない」という希望を捨て切れないタイプである。

「翔平くんのルックスも性格も、私の“どストライク”で、理想の旦那さんなんです。彼が結婚したら、その相手が自分ではなかったことにショックを受けると思います。よく『お前が結婚できるわけないだろ』と言われますが、男と女である以上、0.0000001%でも可能性があるなら、夢を見てもいいじゃないですか。宝くじの1等が当たるくらい低い確率かもしれないけど、みなさんだって宝くじを買うでしょ! と言いたいですね」(Mさん)

●「アイドルもオス」ということを痛感するのが嫌

 ジャニーズグループ「Kis-My-Ft2」の北山宏光のファン歴9年のSさん(27歳)も、「結婚にはショックを受ける」という1人だが、前出のMさんとは少し理由が異なる。

「もし、北山くんが結婚したら、めちゃくちゃショックですね。想像するだけで心臓に悪い。ただ、私は自分が北山くんと結婚できるとは全然思っていません。アイドルも『人間のオス』であることを実感するのがつらいんです。勝手な話ですが、北山くんは空想上の生き物だと思っているところがあるので、恋愛沙汰は生々しすぎるんですよね。彼が二次元のキャラクターだったらこんな思いをしないで済むのに、っていつも思います」(Sさん)

 ただし、ジャニヲタ(ジャニーズオタク)の場合、いわゆる推しメンによっては、恋人の存在が発覚してもショックを受けないパターンもあるという。

「例えば、NEWSの手越祐也くんのファンはスキャンダル慣れしている人がたくさんいます。平然と『手越くんは<週刊文春>(文藝春秋)のレギュラーだから』『手越くんの密会写真は、もはや<フライデー>(講談社)の連載』と言う子もいるくらいです」(同)

 手越のように女性関係が奔放な場合、アイドルであってもファンには免疫ができているようだ。そういう意味では、福山は徹底した秘密主義だったからこそ、女性ファンのショックも大きかったのかもしれない。

●声優ファンは「結婚できる」と勘違いしやすい?

 同じように、「好きな相手が結婚願望を口にしているので、実際に結婚してもショックは少ないはず」と語るのは、声優・細谷佳正のファンのKさん(25歳)だ。

「細谷さん本人が『結婚したい』といつもラジオで言っているので、常に覚悟はしています。だから、実際に結婚しても95%は『おめでとう』で、ショックを受ける気持ちは5%ぐらいでしょうね」(Kさん)

 もっとも、声優ファンの中には、結婚の噂が流れただけで、購入したCDやグッズをすべて破壊するなど、熱狂的なファンも少なくない。

「声優さんは、アイドルや俳優に比べて身近な感じがするじゃないですか。距離が近いので、ファンのほうも『もしかしたら、自分が結婚できるかもしれない』と勘違いしやすいのです。女性の声優さんを追いかける男性ファンにも、そういうタイプの人がたくさんいます。距離が近いと感じている分、結婚に対して、よりショックを受けるのだと思います」(同)

●どうせなら一般女性と結婚してほしい

 一方、「結婚は仕方ない。するなら、せめて一般女性が相手であってほしい」と切実な表情で語るAさん(27歳)は、俳優・佐藤健の熱狂的ファンだ。

「どうせ結婚するなら、幸せになってもらいたい。自分の嫌いな女優やモデルが相手だったら、佐藤くんの幸せにケチをつけてしまうかもしれません。素性がわからない相手であれば、『きっと、素敵な人なんだろうな』という妄想で完結できますからね」(Aさん)

 好きな芸能人の結婚はショックな出来事には違いないが、ショックを受ける理由は、人によってさまざまなようだ。最後に、上記4人の女性ファンに「好きな芸能人と結婚できるとしたら、どうする?」と聞いたところ、全員から「できるなら、したいに決まっている」という答えが返ってきたことを付記しておきたい。
(文=谷口京子/清談社)