【シドニー時事】日本政府が今年度から南極海での調査捕鯨を再開する方針を表明したのを受け、反捕鯨国の急先鋒(せんぽう)ニュージーランド(NZ)のマクレー外相代行は28日声明を出し、「深く失望している」と日本を非難した。昨年3月の国際司法裁判所(ICJ)の中止命令に従うよう要求した。

 オーストラリアのハント環境相も「調査捕鯨の名目でクジラを殺す行為は受け入れられない」と反発し、捕獲を伴わない非致死的調査を促した。豪紙によると、ターンブル首相は最近、「いかなる時にも捕鯨をやめるよう日本に要請する」との立場を明確にした。