同性への恋愛感情を「おかしくない」と考えている人が、アンケート調査で回答者の半数を超えたと、広島修道大の河口和也教授らの研究チームが28日発表した。ただ、友人が同性愛者と分かった場合の抵抗感は強く、研究チームは「同性愛は認知されつつあるが、身近な人でないことなどが条件になっている」と指摘した。

 調査は3月、文部科学省の補助金を受けて実施。全国の20〜70代の男女2600人を対象に戸別訪問方式で行い、1259人から有効回答を得た。

 男性同士が恋愛感情を持つことは、全体の51.7%が「おかしくない」と回答し、「おかしい」の43.8%を上回った。女性同士の場合は「おかしくない」が56%でより多かった。