シリア和平前進で一致=ウクライナ停戦履行なら制裁緩和も―米ロ首脳

 【パリ、モスクワ時事】オバマ米大統領とロシアのプーチン大統領は30日、パリ郊外の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)会場で非公式に会談し、シリア和平を前進させることで一致した。インタファクス通信が伝えた。

 会談は30分間以上におよび、ロシアのペスコフ大統領報道官によると、オバマ氏はプーチン氏に対し、トルコ軍によるロシア軍機撃墜について残念だと述べた。首脳はウクライナ情勢も協議し、ロイター通信によれば、オバマ氏は停戦合意が完全履行されれば、対ロシア制裁を緩和する可能性があると伝えた。

 米ロ首脳は15日、トルコ・アンタルヤで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて、非公式に会談したばかり。パリ同時テロ後、米ロなど国際社会は対テロ戦で協調しつつある。