パリ同時テロ「断固非難」=日仏首脳が連携確認 | ニコニコニュース

 【パリ時事】安倍晋三首相は30日午後(日本時間同日夜)、フランスのオランド大統領とパリ郊外で会談した。首相はパリ同時テロについて「卑劣なテロ行為に強い衝撃と怒りを覚える。共通の価値への挑戦であり、断固非難する」と表明。両首脳はテロ対策での連携強化を確認した。

 首相とオランド大統領の会談は8回目。首相は同時テロの犠牲者に対し「心から哀悼の誠を表する」と伝えるとともに、対テロでのフランスとの連帯を表明。テロとの戦いに向けた国際社会の団結強化を訴え、「日本としては難民支援やテロリスト拡散防止に貢献したい」と述べた。

 これに対し、大統領は「過激派組織『イスラム国』との戦いや、テロを生み出す根源に対する行動が重要だ」と指摘、テロの資金源根絶に国際社会が連携して取り組む必要性を訴えた。

 両首脳は、シリア情勢をめぐり対立を深めるロシアとトルコの首脳が直接対話することが必要との認識でも一致し、実現のため共に努力することを確認。フランスが議長国の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の成功に向け、協力していくことも申し合わせた。

 首相は、日本が来年5月に開催する主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)への協力を求めた。