記者会見するIMFのラガルド専務理事=11月30日、ワシントン(AP=共同)
共同通信社

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は11月30日の理事会で、中国の人民元を主要通貨に採用すると決めた。米国のドル、日本の円、欧州のユーロ、英国のポンドと並ぶ5番目の通貨として、来年10月からIMFが加盟国に配分している仮想通貨「特別引き出し権(SDR)」の価値算出に使われる。国際金融分野で中国は一段と影響力を拡大しそうだ。

 主要通貨入りは、国際社会が元を信頼できる通貨と認めたことを意味し、世界の金融市場で幅広く使われる契機になる可能性がある。IMFのラガルド専務理事は記者会見し「中国経済を国際金融システムに組み入れる画期的な決定だ」と述べた。

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